
Mars Tsunuki
鹿児島県南さつま市津貫に立つ、本坊酒造の蒸溜所である。2016年に開設された、本土最南端のウイスキー蒸溜所だ。津貫は、本坊酒造がさつまいもを使った焼酎造りに着手した明治42年以来のスピリッツ事業発祥の地であり、いわば同社のルーツにあたる。蔵多山の湧水と温暖な気候に恵まれ、鹿児島の温暖さは、寒冷地の信州蒸溜所とは対照的に熟成が早く進むという特徴を持つ。シンボルの高さ26メートルの旧蒸留塔には、1970年代前半まで稼働した蒸留装置が当時の姿で残る。鹿児島のボタニカルを使ったジンも手がける。リッチでヘビーな酒質を生む、南限の造り手だ。
津貫の温暖な気候は熟成を早め、リッチでヘビーな酒質を生み出すのが特徴だ。信州の冷涼な環境とは対照的な、南国ならではの濃厚な熟成が個性の核をなす。加えて、鹿児島の豊かなボタニカルを用いたジンも製造し、ウイスキーとジンの両輪で地域の風土を表現している。温暖な気候を生かした独自の熟成哲学が、本坊酒造の多様なラインナップを支えている。
マルス津貫蒸溜所は、2016年、本坊酒造によって鹿児島県南さつま市津貫に開設された、本土最南端のウイスキー蒸溜所である。津貫は、本坊酒造が明治5年頃からの農産物加工・販売事業を前身に、明治42年(1909年)にさつまいもを使った焼酎造りに着手して以来のスピリッツ事業発祥の地であり、同社のルーツにあたる土地だ。開設にあたっては三宅製作所製のウイスキー用スチル2基が導入された。本坊家旧邸は改装され、訪問者に公開されている。
蒸溜所は鹿児島県南さつま市津貫、蔵多山の湧水に恵まれた地に立つ。温暖な気候と良質な水資源が、この蒸溜所の造りを支えている。本土最南端という立地ゆえ、寒冷な信州の蒸溜所とは対照的に、熟成が早く進む温暖な環境を持つ。シンボルとなる高さ26メートルの旧蒸留塔には、1970年代前半まで稼働した蒸留装置が、当時の姿のまま今も展示されている。温暖な気候ゆえ、蒸発(エンジェルズ・シェア)の量も北の蒸溜所より多いとされる。
シングルモルト「津貫」を核に、限定リリースやカスクフィニッシュ、ジン「サツマ」シリーズなどを展開する。信州蒸溜所と対をなす南のマルス蒸溜所として、温暖な気候によるリッチでヘビーな酒質を追求する。本坊酒造発祥の地に築かれた、本土最南端の造り手である。


この蒸留所が属する地域
1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。
日本を深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。