Sagamore Spirit Distillery
メリーランド州ボルチモアのウォーターフロント、ポート・コビントンに立つ、州のライ・ウイスキー復権を掲げる蒸留所である。アンダーアーマー創業者ケビン・プランクが立ち上げ、禁酒法以降メリーランドで初めて、蒸留・樽詰め・熟成・瓶詰め・流通までを州内で一貫して行うライ蒸留所となった。かつてメリーランドは44の蒸留所を擁し、うち21がボルチモアに集まるライ・ウイスキーの一大産地だった。仕込み水には、1909年築のセイガモア・ファームのスプリングハウスから引く、石灰岩帯水層由来のカルシウム豊富な湧水を用いる。この水で全製品を割り、2019年には世界最優秀ライ・ウイスキーに輝いた。
メリーランド・スタイルのライ・ウイスキーを軸に、ライ麦比率の異なる複数のマッシュビルの原酒を組み合わせて仕上げる。ハイ・ライとロー・ライの二つのレシピをブレンドすることで、スパイスと甘みのバランスを整えるのが同社の流儀だ。スプリングハウスの石灰岩由来の湧水で加水することで、なめらかで均整の取れた味わいを生む。伝統あるメリーランド・ライのやわらかな個性を、現代的な設備と州内一貫生産で再構築している。
セイガモア・スピリットは、アンダーアーマーの創業者兼CEOケビン・プランクが立ち上げた蒸留所である。禁酒法以降、メリーランド州で初めてライ・ウイスキーの蒸留・樽詰め・熟成・瓶詰め・流通までを州内で一貫して手がける存在として、2017年4月から自社ストレート・ライの蒸留と熟成を始めた。かつてメリーランドは44の蒸留所を擁し、うち21がボルチモアに集中するライ・ウイスキーの一大産地であり、その誇り高い歴史の復権を使命に掲げる。
蒸留所はボルチモアのウォーターフロント、ポート・コビントンに立つ。仕込み水には、1909年に建てられたセイガモア・ファームのスプリングハウスから引く湧水を用いる。石灰岩帯水層から供給されるこの水は自然に濾過され、カルシウムに富んだ澄んだ冷水で、ウイスキー造りに理想的とされる。全製品をこの湧水で加水する点が同社の核だ。
旗艦の「セイガモア・スピリット シグネチャー ライ」を核に、高酒質の「カスク ストレングス」、追加熟成の各種フィニッシュを展開する。同社のライ・ウイスキー群は国際的に200を超える賞を獲得し、2019年にはサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで世界最優秀ライ・ウイスキーに選ばれた。

この蒸留所が属する地域
トウモロコシを主原料とするバーボンウイスキーの本場。原料の51%以上がトウモロコシで、内側を焦がした新樽で熟成させることが法律上の条件となっている。ケンタッキー州が生産の中心地で、テネシー州のジャックダニエルズは木炭濾過(チャコール・メローイング)を経る独自製法「テネシーウイスキー」を名乗る。近年は小規模クラフト蒸留所が全米で急増している。
アメリカを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。