Shirakawa Distillery
1939年、大黒葡萄酒によって設立された工場を前身とし、1947年に宝酒造(現・宝ホールディングス)が買収。1951年からモルトウイスキーの生産を開始し、自社のブレンデッドウイスキー「キングウイスキー」などに使われる原酒を製造した。1968年頃にはウイスキー製造を終了し、以降はボトリング専用工場として稼働。2003年に施設は取り壊された。
2019年、宝酒造傘下のトマーティン蒸留所(スコットランド)代表Stephen Bremner氏が、旧従業員への聞き取り調査を通じて1958年蒸留の原酒が現存していることを突き止めた。同原酒は白河での樽熟成後、陶器容器を経て九州のタカラ醸造工場のステンレスタンクに移され保管されていた。2022年8月24日、この原酒は「白河1958」として世界で1500本限定(700ml、49%)で発売され、うち70本は日本国内で1本420万円にて販売された。

この蒸留所が属する地域
1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。
日本を深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。