Starward
オーストラリア・メルボルンのポート・メルボルンに立つ、オーストラリアン・ウイスキーの新時代を切り拓いた蒸留所である。タスマニアの「ウイスキーの父」ビル・ラークに学んだデイビッド・ヴィターレが、2007年に創業した。誇りを持って世界に差し出せる「明確にオーストラリアらしいウイスキー」を造るという構想が原点だ。最大の革新は、地元産のオーストラリアワイン樽のみで熟成させたこと。伝統的なバーボン樽やシェリー樽から大胆に離れ、世界のウイスキーに新たなカテゴリーを打ち立てた。メルボルンの激しい気候変動を熟成に生かし、赤ワイン樽由来の果実味豊かな酒質を生む。ワインカスクは2016年に世界最優秀クラフト・ウイスキーに輝いた、ニューワールドの旗手だ。
スターワード最大の革新は、地元産のオーストラリアワイン樽のみで熟成させる点だ。伝統的な元バーボン樽やシェリー樽から大胆に離れ、シラーズなどの赤ワイン樽やフォーティファイド(酒精強化)ワイン樽を用いることで、ハウススタイルを確立し、世界のウイスキーに新たなカテゴリーを打ち立てた。メルボルンの激しい気候が短期間で豊かな熟成をもたらし、果実味あふれる酒質を生む。
スターワードは、2007年にデイビッド・ヴィターレによって創業された。メルボルンに生まれ育ったヴィターレは、タスマニアの「ウイスキーの父」ビル・ラークのもとでオーストラリアン・シングルモルト運動の火付けに関わったのち、独立して自らのブランドを立ち上げた。誇りを持って世界に差し出せる、明確にオーストラリアらしいウイスキーを造るという明快な構想が出発点だった。2016年には手狭になった当初の拠点から、ポート・メルボルンの専用蒸留所へと移り、クラフトの質を保ちながら生産能力を高めた。
蒸留所はオーストラリア・メルボルンのポート・メルボルンに立つ。メルボルンは一日のうちに四季があるとも言われる激しい気候変動で知られ、この寒暖差が樽と原酒の対流を活発にして熟成を後押しする。ワインの銘醸地に近い立地が、地元産ワイン樽をふんだんに使う造りを可能にしている。
ワイン樽で熟成した「スターワード ノヴァ」、酒精強化ワイン樽のソレラで仕上げた「スターワード ソレラ」を核に、ダブルグレーンの「トゥーフォールド」、樽熟成カクテル「オールドファッションド」などを展開する。ワインカスク・エディションは2016年に世界最優秀クラフト・ウイスキーに選ばれ、オーストラリアン・ウイスキーの新時代を象徴する存在となった。


この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。