Yuza
鳥海山の麓、湧水の里・山形県遊佐町に立つ県内初のウイスキー蒸溜所である。1950年に地元9蔵の共同出資で生まれ焼酎「爽やか」で知られる金龍が、2018年11月に開設した。ワンバッチ麦芽1トンを、ストレートヘッドの初留とバルジ型の再留という異なる形の2基で蒸留。5基の発酵槽はすべてダグラスファー材で、乳酸菌の働きが複雑さを添える。鳥海山の名水と冷涼な庄内の気候のもと、スコットランド式でシングルモルト一筋に挑む造り手だ。
ワンバッチは麦芽1トン。2基のポットスチルは形状が異なり、初留はストレートヘッド型、再留はバルジ型で、いずれもラインアームが下向きに付く。5基の発酵槽はすべてダグラスファー材を用い、乳酸菌の活動を促して香味に複雑さを加える。スコットランド式の製法で、シングルモルト造りに専念する。
遊佐蒸溜所を営む金龍は、1950年に地元9蔵の共同出資で設立された酒造会社で、焼酎「爽やか」で知られる。山形県初のウイスキー蒸溜所として、2018年11月、鳥海山の麓・遊佐町吉出地区に開設。スコットランド式の製法を採り入れ、シングルモルト造りへと歩み出した。
蒸留所は庄内平野の北端、遊佐町に立つ。国土交通省の「水の郷百選」にも選ばれた鳥海山の湧水を仕込み水に用い、日本海に近い冷涼で適度な湿度の気候が熟成を支える。豊かな伏流水こそが、この地に蒸溜所を招いた理由である。
2022年に初のシングルモルト「遊佐」を、2024年には初のブレンデッドをリリース。鳥海山の名水と庄内の風土を映した一本として、着実に評価を重ねている。


この蒸留所が属する地域
1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。
日本を深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。