
WHY THIS TASTE
2020年に登場したノンエイジのシングルモルトで、グレンリベットとして初めてラム樽を使ったボトル。ただし全量をラム樽で仕上げるのではなく、原酒の一部だけをカリブ産ラムを寝かせていた樽でフィニッシュし、ほかの原酒と合わせる設計。キャラメルトフィーの甘さにマンダリンオレンジ、バニラ、ハニーデューメロンのような果実感が重なり、柑橘を思わせる軽やかな余韻へ続く。40度の手頃な価格帯の一本。

この味を生む蒸留所
ザ・グレンリベット蒸留所スコットランド・スペイサイド、リベット渓谷に立つ、ハイランド最古の公認蒸留所である。1824年、ジョージ・スミスが1823年の酒税法(エクサイズ法)のもと、この地方で初めて蒸留免許を取得した。それまで密造が横行していたスペイサイドで合法生産に踏み切った彼は、周囲の密造者たちから命を狙われ、二丁の拳銃を懐に造りを続けたと伝わる。仕込み水はリベット川に由来し鉱物豊かな大地で濾された、やや硬度のある「ジョージーズ・ウェル」の湧水。糖化で多くの糖を引き出すこの水が、フローラルで華やかな酒質の礎となる。エレガントなスペイサイド・シングルモルトの規範として、世界で最も売れるシングルモルトの一角を占める名門だ。
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ザ・グレンリベットThe Glenlivet
1824年創業、スペイサイドを代表するシングルモルト。創業者ジョージ・スミス氏はスコットランドで初めて合法的な蒸溜免許を取得した人物で、密造業者からの脅迫にも屈せず正規の蒸溜を貫いた逸話で知られる。1884年に「The Glenlivet」の名を独占的に名乗る権利を獲得。世界で最も売れているシングルモルトの一つで、年間出荷量は600万本を超える。現在はシーバス・ブラザーズが所有。
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カリブ海のラムを詰めていた樽を使ったウイスキーは、焦がした砂糖と南国の果実の方向に甘さが寄る。ラム樽が何を足すのかを整理し、バルヴェニー14年カリビアンカスクからベンリアックのスモーキー・テンまで、国内で発売された5本を選び方の軸とあわせて紹介する。

世界でもっとも売れるシングルモルトのひとつ、グレンリベット。ファウンダーズリザーブ・12年・15年・18年からナデューラ・21年まで、味の違いと予算・シーン別の「最初の一本」の選び方を整理する。