
WHY THIS TASTE
ビーム・スモールバッチ・コレクションの主軸で、9年熟成・100プルーフ(50度)。深く焦がした樽を使うのが特徴で、長めの熟成と強い焦がしが合わさることでキャラメル、バニラ、焦がしオークの香ばしさが濃く出る。同コレクションのブッカーズ(無加水)やベイカーズ(シングルバレル)とは原酒の系統を共有し、9年という年数表記と100プルーフの固定度数がこのボトルの立ち位置を決める。禁酒法以前の濃い味わいを再現する設計。

この味を生む蒸留所
ジムビーム蒸留所ケンタッキー州クラーモント、世界で最も売れるバーボンを生み出す「バーボンの第一家族」ビーム家の本拠である。18世紀末にドイツから移住したベーム家のヤコブ・ビームが1795年頃に最初の樽を売り、以来7代にわたり一族が造りを受け継いできた。1933年の禁酒法撤廃後、ジム・ビームは70歳で独自の酵母を再現し、わずか120日で蒸留所を再建した逸話で知られる。孫のブッカー・ノエは40年以上マスターディスティラーを務め、1987年に世界初のスモールバッチ「ブッカーズ」を世に問うた。コーン主体のマッシュビルと、禁酒法以前から守られる一族の酵母が、甘くまろやかで飲みやすい定番の味を支える。今日ではビーム サントリーのもと、世界中で愛される揺るぎない看板であり続けている。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
ノブクリークKnob Creek
米国ケンタッキー州クレアモントのジムビーム蒸溜所で造られるストレートバーボンウイスキー。1992年、ジム・ビームの孫ブッカー・ノーが手がけた「スモールバッチバーボン・コレクション」の一つとして誕生し、ブッカーズやベイカーズと並ぶプレミアムラインを構成する。通常9年熟成、100プルーフで瓶詰めされ、法定基準を大きく上回る熟成年数が特徴。現在はサントリーホールディングス傘下のサントリー・グローバル・スピリッツが展開している。
このブランドの他のボトルを見る →
1992年、ブッカー・ノーが世に出したノブクリーク。禁酒法明けの「若いバーボン」への反論として100プルーフ・9年熟成を掲げ、在庫難で外した年数表記を2020年に取り戻した。名前の由来と看板の数字の物語をたどる。

バーボンの作り手は、ひと口含むと口をもぐもぐ動かして唇を鳴らす。ジムビームのブッカー・ノーが広めた「ケンタッキー・チュー」だ。本人の理屈は否定された「舌の地図」に近いが、口全体に行き渡らせ香りを鼻へ戻す動きには、ちゃんと意味がある。