ブルックラディ、3種の大麦で組んだ15年を発売
アイラのブルックラディが、有機・バイオダイナミック・古代種ベアという3種類の大麦を組み合わせた15年もの「グリーナー・スティル」を発表した。2000年代の「スティル・シリーズ」の名を約20年ぶりに復活させた一本で、51.6%、英国では120ポンド。
アイラ島のブルックラディ蒸溜所が2026年8月11日、15年熟成の限定品「グリーナー・スティル」を発表した。英国の希望小売価格は120ポンド、米国では159.99ドル。8月から公式オンラインと専門店で扱われる。度数は51.6%で、冷却濾過なし・着色なし。熟成はすべてファーストフィルのバーボン樽で、原酒は一度も島を出ることなく、アイラ島内の倉庫で15年を過ごした。
目を引くのは中身の組み立て方だ。原料の大麦が3種類ある。スコットランド本土で育てた有機大麦がおよそ3割、イングランド南部ウィルトシャーのヤーツベリー・ハウス・ファームで育てたバイオダイナミック大麦がおよそ4割半、そしてオークニー諸島で栽培される古代種ベア大麦がおよそ2割半。蒸留年は2009年、2010年、2011年にまたがる。マスターブレンダーのアダム・ハネットは、この3つがそれぞれ質感・スパイス・果実味という別々の持ち味を持ち込むと説明している。
名前は2000年代の「スティル・シリーズ」に由来する。ブラッカー・スティル、レッダー・スティル、ゴールダー・スティルという樽違いの3本で、当時の実験精神を象徴する存在だった。今回はその名前を約20年ぶりに復活させたうえで、主題を樽から大麦へ移している。2001年に閉鎖から復活して25年という節目にも重なる発表だ。
大麦の品種で味は変わるのか——この問いは長らく「ほとんど変わらない」と語られてきた(なぜ大麦の品種で味がほとんど変わらないと言われてきたのか)。ブルックラディはその通説に正面から異を唱えてきた蒸溜所だ(ブルックラディが三つの顔を持つ理由)。畑や品種を明示したアイラ・バーレイやベア・バーレイの延長線上に、今回の15年がある。
本数は公表されていない。日本での取り扱いも本稿執筆時点では発表がなく、レミー・コアントロー傘下のブルックラディの定番は国内でも広く流通しているだけに、輸入元からの続報を待ちたいところだ。
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