ワールド・ウイスキー・マスターズ2026、頂点はカバラン
英「The Spirits Business」のワールド・ウイスキー・マスターズ2026の結果が公開された。最高賞は台湾カバラン。日本からは波門崎がマスター、稼働1年の北海道・丹丘蒸留所はニューポットで金賞を得た。
英国の酒類専門メディア The Spirits Business が主催する品評会「ワールド・ウイスキー・マスターズ2026」の結果が公開された。ロンドンの会場で6組の審査パネルがブラインドで評価するもので、スコッチとアイリッシュは別の品評会で扱われるため、この場は言わば「それ以外の世界」の勝負になる。
最高賞にあたるワールド・ウイスキー・テイスト・マスターに選ばれたのは、台湾のカバラン ポーディアム シングルモルトだった。アジアのシングルモルト部門では最上位のマスター14件のうち10件、金賞20件のうち18件をカバラン蒸溜所が占めている。韓国の Ki One が2件のマスター、台湾のオマー、中国の Dexi もマスターを得た。

日本勢では、海峡蒸溜所の波門崎(Hatozaki)スモールバッチ ブレンデッドモルトがマスターを獲得し、審査員から「ハイボールに最適」と評された。ブレンデッド部門でも波門崎ファイネストが金賞に入っている。
もうひとつ日本から目を引いたのが、ニューメイク(熟成前の原酒)部門だ。金賞4件のうち2件を、北海道東川町の丹丘蒸留所が獲得した。同蒸留所は2025年8月に蒸留を始めたばかりの公設民営型で、シングルモルトの初リリースは2029年の予定。つまり、法律上のウイスキーをまだ持たない蒸留所である(ニューポットとクラフトジンは商品として出している)。英国産麦芽を使ったシングルモルト ニューポットと、国産麦芽を使ったローカルモルト ニューポットの2種が出品され、審査員は「うま味のある香り」と評した。
インドの躍進も続いている。ディアジオのゴダワンがマスター、金賞11件のなかにはゴダワンのほか、Crazy Cock の5件、GianChand、そしてインドリのディワリ2026 ルビーポートカスクが並んだ(インドリは今夏ハロッズにも初上陸している)。豪州のシングルモルトでもマスター8件が出て、うち3件はタスマニアのラークだった。
台湾・インド・豪州が上位を占める構図は、いまや驚きではない(ニューワールドウイスキー入門、なぜカバランは世界最高のシングルモルトになれたのか)。そのなかで、稼働1年の日本の蒸留所が原酒の段階で評価されたことは、数年後の初リリースを待つ理由になる。
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