Belgrove
オーストラリア・タスマニア、ホバート北方のケンプトンに立つ、豪州初のライ・ウイスキー専門蒸留所である。農家のピーター・ビグネルが、2008年に自らの畑で人生最高の出来のライ麦が大豊作となったことをきっかけに、彫刻と工学の腕を生かして500リットルの銅製ポットスチルを自作し創業した。スチルは、隣接するドライブインの廃食用油から作るバイオ燃料で直火焚きする徹底ぶり。トラクターやトラックもこのバイオディーゼルで動く。畑からボトルまで、穀物の栽培・製麦・発酵・蒸留・熟成をすべて自前で行う、世界でも稀な造り手だ。農家・銅細工師・技師・彫刻家・環境活動家・燃料科学者、そして豪州初の100%ライ・ウイスキー蒸留家という多才な人物である。
ベルグローブは、穀物の栽培・製麦・発酵・蒸留・熟成をすべて自前の農場で行う、世界でも極めて稀な蒸留所だ。ポットスチルは、隣接するドライブインの廃食用油から作るバイオ燃料で直火焚きする。トラクターやフォークリフト、トラックも同じバイオディーゼルで動く。豪州で唯一、パドック(畑)からボトルまで一貫するライ・ウイスキーを造り、環境への配慮と自給自足を徹底する。ビグネルが自作した500リットルの銅製スチルと、余すところなく資源を循環させる姿勢が、他に類を見ない造りを支えている。
ベルグローブ蒸留所は、農家のピーター・ビグネルによってタスマニアのケンプトンに創業された。きっかけは2008年、40年余りの穀物栽培のなかでも最高の出来といえるライ麦が大豊作になったことだった。あり余るライ麦を前に、ビグネルは彫刻と工学の才を発揮して500リットルの銅製ポットスチルを自作。豪州初のライ・ウイスキー専門蒸留所を興した。農家、銅細工師、技師、彫刻家、環境活動家、バイオ燃料化学者と、多彩な顔を持つ人物である。
蒸留所はオーストラリア・タスマニア州、ホバート北方のケンプトンに立つ。自らの農場でライ麦を育て、その畑からボトルまでを一貫して手がける。タスマニアの冷涼な気候と、農場に根ざした造りが、この蒸留所の個性を形づくる。周囲に広がる自らの穀物畑そのものが、原料の産地であり、蒸留所の景観でもある。
100%ライ・ウイスキーを軸に、ピーテッド・ライや、ポート樽で仕上げた「エニー・ポート・イン・ア・ストーム」など、少量生産の個性的なボトルを展開する。豪州初の100%ライ・ウイスキー蒸留家ピーター・ビグネルの多才と探究心が、他に類を見ない一杯を生み出している。


この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。