
Edradour
スコットランド・ハイランド、パースシャーのピトロホリーに立つ、スコットランド最小級の伝統的蒸留所である。1825年、1823年の酒税法を受けて地元農家の共同事業として創業した、19世紀から続く最後の農場蒸留所の一つだ。1837年にジェームズ・スコットとダンカン・スチュワートが借り受け、「二つの川の間」を意味する「エドラダワー」と名づけた。20世紀半ばのニューヨーク資本の時代などを経て、2002年、マスター・オブ・ザ・クエイックの称号を持つアンドリュー・シミントン率いるシグナトリー社が取得。以来、量より質を重んじる職人的な造りが息づく。スコッチ法で許される最小のスチル一対から、週わずか12樽ほどを生む、可憐な名手だ。
エドラダワーは、スコッチ・ウイスキー法で許される最小のスチル一対を用い、週わずか12樽ほどを生む、スコットランド最小級の伝統的蒸留所だ。マスター・オブ・ザ・クエイックの称号を持つアンドリュー・シミントンのもと、量産よりも品質と伝統を重んじる職人的な造りを貫く。リッチでオイリー、コクのある酒質を、シェリー樽をはじめ多彩な樽で熟成させる。手仕事の温もりが、その個性の源だ。
エドラダワー蒸留所は、1825年、1823年の酒税法による蒸留合法化を受けて、地元農家の共同事業(協同組合)として創業した。密造から合法蒸留所へと移行し、元の農場の建物でその歩みを始めた、19世紀から続く最後の農場蒸留所の一つである。当初は3人の男たちが営み、1837年にジェームズ・スコットとダンカン・スチュワートが借り受けて、「二つの川の間」を意味する「エドラダワー」と名づけた。20世紀半ばのニューヨーク資本の時代などを経て、2002年、アンドリュー・シミントン率いるシグナトリー・ヴィンテージ社が取得した。
蒸留所はスコットランド・ハイランド、パースシャーのピトロホリーの丘に立つ。名の由来どおり、二つの川に挟まれた谷あいに位置し、清冽な水に恵まれる。白壁に赤い縁取りの愛らしい農場の建物が、19世紀の佇まいをそのまま今に伝える。ハイランドの美しい丘陵地の環境が、この可憐な蒸留所を包んでいる。
定番の「エドラダワー10年」を核に、ヘビリー・ピーテッドの「バレッヒェン」、シェリー樽やワイン樽で仕上げた「ストレイカスク」シリーズなどを展開する。所有元シグナトリーの豊富な樽の知見が、多彩なリリースを生む。スコットランド最小級の農場蒸留所として、職人的な造りを守り続ける、ピトロホリーの可憐な名手である。


この蒸留所が属する地域
スコットランド本土北部・中央部に広がる地理的に最も広大な地域区分で、内陸から海沿い、島嶼部まで含むためスタイルの幅がきわめて広い。北部はスモーキーで力強く、南部は軽やかで、内陸はドライという傾向があるとされ、グレンモーレンジィやダルモアなど個性豊かな蒸留所が点在する。
ハイランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。