
Eigashima (White Oak)
瀬戸内海に面した明石に建つ、日本で最も海に近い蒸溜所。清酒「神鷹」の蔵元・江井ヶ嶋酒造が、寿屋(現サントリー)の山崎よりも早い1919年にウイスキー製造免許を取得した、由緒ある造り手だ。神戸の灘に対して「西灘」と呼ばれる近畿有数の酒どころで、「地ウイスキー」の名を今に受け継ぐ。小規模ながらモルト原酒に専心し、清酒造りの技術を織り込んだ独自の味わい「あかし」を、潮風の吹き抜ける海辺でじっくりと育てている。
スコットランドの様式を取り入れつつ、小規模ながらモルト原酒に専心する。最大の特徴は、清酒造りの技術を随所に応用している点だ。清酒にも用いる良質な地下水を仕込みに使い、酒母(もと)造りなど日本酒の伝統手法を織り込むことで、他にはない繊細で独自の味わいを追求している。
清酒「神鷹」で知られる江井ヶ嶋酒造は、その醸造の歴史を延宝年間(17世紀後半)にまで遡るという古い蔵元だ。1919年にウイスキー製造免許を取得したが、これは日本初のモルト蒸溜所とされる寿屋(現サントリー)の山崎蒸溜所開設(1923年)よりも早い。同年から地ウイスキー「ホワイトオーク」を発売し、以来一世紀にわたって「地ウイスキー」の伝統を守り続けている。
瀬戸内、兵庫県明石に位置する。神戸の灘に対して「西灘」と呼ばれる近畿有数の酒どころで、海岸のすぐそば、日本で最も海に近い蒸溜所とされる。潮の香りをまとう立地だ。
シングルモルト「あかし」など。清酒蔵ならではの技と、瀬戸内の海辺の風土が息づく、味わい深い地ウイスキーだ。





この蒸留所が属する地域
1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。
日本を深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。