Great Northern
アイルランド東岸ラウス県ダンドークに立つ、旧ハープ・ラガー醸造所を転用した大規模蒸留所である。クーリー蒸留所でアイリッシュ・ウイスキー復興を先導したジョン・ティーリングが、クーリーをビーム社へ売却したのち、2013年にこの醸造所を買い取り、2015年7月に蒸留を開始した。3基の連続式蒸留器を持つグレーン蒸留棟は年間3000万本相当を、3基の銅製ポットスチルを持つモルト・ポットスチル蒸留棟は年間1200万本相当を生産できる。自社ブランドを主とせず、数多の新興ブランドやボトラーへ原酒を供給する巨大な生産拠点だ。息子たちが営むダブリンのティーリング社とは別会社として運営される。
グレーン蒸留棟には3基の連続式蒸留器があり、年間3000万本相当のスピリッツを生産できる。加えてモルト・ポットスチル蒸留棟には3基の銅製ポットスチルがあり、年間1200万本相当を生産する。グレーン、シングルモルト、そして麦芽と未発芽大麦を用いるシングルポットスチルまで、アイリッシュ・ウイスキーの各種を大規模に造り分ける。自社ブランドより、数多のブランドやボトラーへの原酒供給を主軸とする。
グレートノーザン蒸留所は、クーリー蒸留所を興してアイリッシュ・ウイスキー復興を先導したジョン・ティーリングが創業した。クーリーを2011年にビーム社へ売却したのち、ティーリングは2013年にダンドークの旧ハープ・ラガー醸造所を買収。旧グレートノーザン醸造所はアイルランド第2の規模を誇ったが2013年に閉鎖されており、これを蒸留所へと転用し、2015年7月31日に蒸留を開始した。ティーリング家と元クーリーのディレクター、ジム・フィン、デイビッド・ハインズが所有する。
蒸留所はアイルランド東岸ラウス県ダンドークに立つ。かつてギネスがラガー需要に応えてハープ・ラガーを製造した近代的な醸造所を転用しており、大規模生産に適した設備と立地を備える。ダブリンの息子たちが営むティーリング・ウイスキー社とは別会社として、独立して運営される。
自社ブランドを前面に出さず、アイリッシュ・ウイスキー・ブームで急増した新興ブランドやインディペンデント・ボトラーへ、グレーン・モルト・ポットスチルの原酒を幅広く供給する。表舞台に名を出さないまま、現代アイリッシュ・ウイスキーの多様な銘柄を土台から支える巨大な生産拠点である。

この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。