
WHY THIS TASTE
ハンドセレクトのリフィル樽70%に、ファーストフィルのヨーロピアンオーク・シェリー樽15%、同アメリカンオーク・シェリー樽15%を合わせた10年、40度。ファーストフィルのシェリー樽を3割にとどめ、残りをリフィルで組むことで、ノンピート蒸留所らしい青リンゴやナッツの軽やかさを樽に覆わせない設計。エントリーながらシェリー由来の甘みの輪郭ははっきり出る。

この味を生む蒸留所
グレンゴイン蒸留所スコットランド、グラスゴー北方のダムゴインに立つ蒸留所である。1833年、ジョージ・コンネルが「バーンフット蒸留所」として創業し、以来ずっと操業を続けてきた。最大の特徴は、その立地だ。ハイランドとローランドを分ける「ハイランド・ライン」の上に位置し、スチル(蒸留)はハイランド側、道路を挟んだ向かいの熟成庫はローランド側という、両地域にまたがる珍しさを持つ。もう一つの信条は、ピートを一切使わず、麦芽を温風だけで乾燥させる点。そして「スコットランドで最もゆっくり」と自ら誇る、極めて遅い蒸留だ。この丁寧な造りが、クリーンでフルーティな酒質を生む。2003年からイアン・マクロード社が所有する、ノンピートの名手だ。
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グレンゴインGlengoyne
スコットランド、グラスゴー北方のダンゴイヌにあるグレングラッソー蒸溜所が生み出すシングルモルト。1833年創業以来操業を続け、2003年よりイアン・マクロード・ディスティラーズ社が所有する。ハイランドとローランドの境界線上に位置し、蒸溜設備はハイランド側、熟成庫はローランド側にあるという珍しい立地。ピートを使わず温風で麦芽を乾燥させ、スコットランドで最も緩やかな蒸溜を行うことで、リンゴや洋梨を思わせるエレガントでフルーティーな味わいを生み出す。
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ジムビームは主力蒸溜所の蒸留を2026年いっぱい止めている。スコットランドでも減産が相次いだ。この十年言われ続けた「品薄」は終わったのか、そして棚の値段は下がるのか——数字で確かめる。

スコッチの蒸溜所には工程ごとに固有の職名がある。モルトマンからクーパーまでの7つの持ち場と、1983年までスピリッツセーフの鍵を握っていた酒税官、そして消えたタダ酒の慣習「ドラミング」をたどる。

グラスゴー北郊のグレンゴイン蒸溜所は、産地を分ける線のすぐそばに建つ。ハイランドを名乗れる条件を決める条文、ピートを焚かない麦芽、そして「最も遅い」と自称する蒸留。静かな個性の正体を読み解く。