WHY THIS TASTE
白州の年数表記なしの定番で、2014年に登場した。チーフブレンダー福與伸二が選んだアメリカンオーク樽の原酒を軸に、8年以上熟成の若いライトリーピーテッドモルト、ヘビーピーテッドモルト、約18年熟成のアメリカンオーク樽原酒をヴァッティングする構成とされる。若く軽いピートの原酒が森の若葉のような青さとみずみずしさを、ヘビーピートが奥のスモークを、長熟原酒が厚みを担う。43度。12年・18年の長熟の重さより、爽やかでキレのよい軽快さを前に出した一本。

この味を生む蒸留所
白州蒸溜所山梨県北杜市、南アルプス・甲斐駒ケ岳の麓、標高700メートルの森に立つ蒸溜所である。1973年、サントリー2代目社長・佐治敬三の指揮のもと、山崎に次ぐ2番目のモルト蒸溜所として開業した。奇しくも山崎創業からちょうど50年目の年だった。「森の蒸溜所」と称される所以は、敷地の大半を占める深い森。仕込み水は、名水百選に選ばれた尾白川の伏流水で、花崗岩層に磨かれた軟水(硬度約30)だ。年間平均気温は山崎より5℃低く、冷涼な気候が熟成に独自の影響を与える。敷地内には野鳥の保護区「バードサンクチュアリ」やウイスキー博物館も備える、自然と共生する造り手だ。
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白州Hakushu
サントリーが1973年、山梨県北杜市(旧白州町)の南アルプス山麓に開設した白州蒸溜所で造られるシングルモルトウイスキー。山崎とは異なる個性のモルトを求めて全国の水を探した末に選ばれた名水地であり、「森の蒸溜所」とも呼ばれる豊かな森林に囲まれている。1981年には第二蒸溜所(白州東)が稼働し、青りんごのような爽やかでスモーキーな味わいが特徴として知られる。
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甲斐駒ヶ岳の麓の白州と、木曽駒ヶ岳の麓のマルス駒ヶ岳。花崗岩の軟水、木の発酵槽とよく似た二つの山の蒸溜所は、規模・加熱・冷却・樽と熟成地で分かれた。設備から味の違いと選び方を整理する。

森の白州と霧の谷の宮城峡。どちらもサントリーとニッカが「一つ目と違う原酒」を求めて建てた二つ目のモルト蒸溜所で、どちらも軽やかと言われます。ただ、軽さの作り方は対照的。加熱・スチル・発酵槽・ピートの四つの分かれ道から、味の違いと選び方を整理します。

森の白州と海の余市。この対比は有名だが、設備表を並べると別の姿が見えてくる。どちらも初留は直火。分かれ道は蒸溜器・発酵槽・冷却・麦芽の四つで、要は「幅をどこで作るか」の置き場所が違った。

緑のボトルと「森香るハイボール」で知られる白州。標高708mの森に建つサントリー二番目の蒸溜所が、なぜ「森香るウイスキー」と呼ばれ、これほど愛されるのか——立地・水・多彩な原酒から読み解く。

白州のラインナップを味と価格でまるごと整理。ディスティラーズリザーブ・12年・18年・25年の違いと、最初の一本の選び方、森香るハイボールまで。山崎とは対照的な「森の蒸溜所」の爽やかさを解説します。

ラフロイグやアードベッグのあの焚き火や正露丸のような香り。同じ大麦から造るのに、なぜスモーキーなウイスキーとそうでないものにくっきり分かれるのか。鍵は麦芽を乾かす燃料「ピート」にある。香りを生む仕組みから「ppm」という物差しの落とし穴、多くのウイスキーが煙たくない理由までを読み解く。