
WHY THIS TASTE
2003年にトラベルリテール限定として登場し、人気を受けて定番入りした旧仕様の15年(現行の「15年 ヴァイキング・ハート」44度とは別物)。熟成の主体はオロロソを2〜3年シーズニングしたアメリカンオーク樽で、うちファーストフィルは約35%、残りは蒸留所のリフィル樽。欧州オークを軸にする12年に比べて甘く軽やかで、青リンゴや黄金色のシロップに蜂蜜とバニラが重なり、煙は背景に薄く漂う。43度。

この味を生む蒸留所
ハイランドパーク蒸留所スコットランド、オークニー諸島のカークウォールに立つ、最も北にあるシングルモルト蒸留所である。1798年、昼は肉屋・教会役員、夜は密造者という二つの顔を持つマグヌス・ユンソンが密造していた地に始まり、1826年に正式な免許を得た。最大の特徴は、地元ホビスター・ムーアのピートを用いる点。アイラの重厚なピートとは異なり、ヒースを思わせるフローラルで甘い煙をまとう。また、スコットランドでも数少ない、伝統的なフロアモルティングを今も守る蒸留所の一つで、必要な麦芽の約5分の1を自社で製麦する。1999年からエドリントン・グループが所有する。ヴァイキングの歴史を纏う、オークニーの名門だ。
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ハイランドパークHighland Park
スコットランド・オークニー諸島カークウォールにあるハイランドパーク蒸溜所が生産するシングルモルトウイスキー。世界最北のスコッチモルト蒸溜所として知られ、1798年創業。木がほとんど育たないオークニーの土壌ゆえ、樹木の根ではなくヘザー(ヒース)を多く含む独特のピートを使用しており、華やかで上品なスモーキーさが特徴。スペインのオロロソシェリー樽で熟成させる伝統的な製法を守り続けている。マッカランなどを擁するエドリントン・グループの傘下ブランド。
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ほのかな煙と蜜の甘さ、スパイスの余韻——強い個性でねじ伏せず、いくつもの表情を束ねる「万能の一本」。その調和はどこから来るのか。オークニーの風土と5つのこだわりから読み解く。

オークニー生まれのハイランドパークは「オールラウンダー」と評される名門シングルモルト。ヘザーピートの軽やかなスモークとシェリー樽の甘みを軸に、12年・15年・18年・25年の違いと最初の一本の選び方を整理します。