
WHY THIS TASTE
中央アルプス駒ヶ岳山麓の蒸溜所で育った自社モルト原酒だけを使う看板シングルモルト。バーボン樽で熟成した原酒を軸に、シェリー樽・ワイン樽・ポート樽など多彩な樽の原酒をヴァッティングして香味を組み立てるのが基本設計で、樽由来の甘さと果実感が層になる。長らく年1回のエディションとして50度で数量限定リリースされてきたが、2025年9月からは45度の定番品として通年販売に移行した。熟した柿やあんず、アップルティーを思わせる華やかな香りと、スムースな口当たりが持ち味。

この味を生む蒸留所
マルス駒ヶ岳蒸溜所長野県宮田村、中央アルプス木曽駒ヶ岳の麓、標高798メートルに立つ、本坊酒造の蒸溜所である(2024年3月に「マルス駒ヶ岳蒸溜所」へ改称)。本坊酒造は1872年創業、1949年からウイスキー事業に参入し、1960年に山梨県石和町で蒸留を始めた。敷地が手狭になったこと、国内需要の高まりを受け、1985年にこの地へ移設された。日本の蒸溜所としては最高標高クラス。そばを流れる太田切川の清冽な水と、夏30℃・冬マイナス15℃という激しい寒暖差が特徴だ。1992年のウイスキー不況で蒸留を休止したが、2011年、19年ぶりに再開した。日本一標高の高い場所で原酒を育む、南信州の造り手だ。
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駒ヶ岳Komagatake
鹿児島の本坊酒造が長野県宮田村で運営するマルス駒ヶ岳蒸溜所(旧マルス信州蒸溜所)のシングルモルトウイスキー。中央アルプス駒ヶ岳の麓、標高798mに位置する日本有数の高地蒸溜所で、1985年創業。1992年から19年間休止していたが2011年に蒸溜を再開した。ブランド名は蒸溜所を見下ろす駒ヶ岳に由来し、冷涼な気候と山の伏流水を活かした爽やかな味わいが特徴とされる。
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スコッチでは当たり前の「原酒の交換」が、日本には根づかなかった。だから幅は一つの敷地の中で作られた。その前提が2015年、秩父とマルスのあいだで熟成前のまま入れ替わった原酒から動きはじめる。

ポート・エレンもブローラも、味が悪くて閉じられたのではない。史上最大級の在庫過剰「ウイスキー・ロッホ」はなぜ起き、DCLは何を基準に止める蒸溜所を選んだのか。日本で同時に起きていたことも追う。

山崎も白州も手に入りにくい今、選択肢になるのが小さな蒸溜所の一本。厚岸・桜尾・遊佐・嘉之助・三郎丸・静岡を味と造りの方向から整理し、買う前に知っておきたい前提と手頃な入口まで案内する。