
WHY THIS TASTE
コアレンジ最長熟成の21年で、こちらも年式ごとに樽構成が変わる。2024年版はポート樽65%を主体に、バーボン樽25%・ラム樽5%・シェリー樽5%という構成で7月22日に瓶詰めされた。46度、ノンチルフィルター・無着色。デーツや糖蜜、ダークフルーツの甘みに、革やダンネージ熟成庫を思わせる古い木の香りとピート由来の煙がうっすら重なる。18年までがシェリーとバーボンの配分で語られるのに対し、ワイン系の樽が主役に置かれる年がある点が21年の個性。

この味を生む蒸留所
スプリングバンク蒸留所スコットランド、キャンベルタウンに立つ、同地に残る数少ない蒸留所の一つである。1828年に免許を得て、レイド兄弟が創業。1837年にジョン&ウィリアム・ミッチェル兄弟が取得し、以来ミッチェル家がJ&Aミッチェル社として今も一族経営を続ける。最大の特徴は、大麦の製麦から瓶詰めまで、ウイスキー造りの全工程を自社の敷地内で行うスコットランド唯一の蒸留所である点だ。1992年にはフロアモルティングを復活させた。造る原酒は3種——2.5回蒸留のミディアム・ピート『スプリングバンク』、2回蒸留のヘビー・ピート『ロングロウ』、3回蒸留のライト・ピート『ヘーゼルバーン』。手仕事を貫く、キャンベルタウンの至宝だ。
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スプリングバンクSpringbank
スコットランド・キャンベルタウンにある1828年創業の家族経営蒸溜所で、J&A ミッチェルが所有する。かつて30以上の蒸溜所があったキャンベルタウンで今も稼働を続ける数少ない蒸溜所の一つ。製麦から瓶詰めまで全工程を自社で行う唯一のスコットランド蒸溜所としても知られ、無濾過・ノンチルフィルタードの伝統的な製法を守る。
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