WHY THIS TASTE
伝統的なオーク樽で18年熟成させた原酒を、ファーストフィルのオロロソシェリーバットで最終熟成させる二段構成、46度。12年(6〜9ヶ月)や14年ポート(約1年)が短いフィニッシュで香りを足すのに対し、18年は仕上げをファーストフィルのシェリー樽が担うため、干しあんずやヌガーのようなナッツ感がはっきり前に出る。そこへトロピカルフルーツの甘みが重なり、シルキーでドライな飲み口と厚みのある余韻に続く。

この味を生む蒸留所
トマーティン蒸留所スコットランド・ハイランド、インヴァネスの南に立つ蒸留所である。1897年、トマーティン・スペイ蒸留所社として創業した(この地では16世紀から蒸留が行われていたとも伝わる)。20世紀半ばに大きく成長し、1974年には23基ものスチルを擁するスコットランド有数の巨大蒸留所となった。1986年、所有会社の清算後に日本の宝酒造と大倉商事が買収し、トマーティン蒸留所社を設立。スコットランドで初めて日本資本が完全所有した蒸留所となった。宝酒造は1960年代からトマーティン原酒をバルクで輸入してきた古い顧客でもあった。産出原酒の約8割は、自社ブランドのアンティクァリーやタリスマンなどブレンドに用いられる。日本と縁の深い、ハイランドの造り手だ。
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トマーティンTomatin
スコットランド・ハイランド地方のトマーティン蒸溜所が生産するシングルモルトウイスキー。1986年に宝酒造(現・宝ホールディングス)と提携企業が買収し、日本企業が経営に参画した最初のスコッチ蒸溜所として知られる。1980年代初頭のウイスキー不況で経営破綻した後、日本側の資本で再建され、生産量を絞って品質重視の路線に転換した。穏やかで飲みやすい味わいのハイランドモルトとして親しまれている。
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