
Tomatin
スコットランド・ハイランド、インヴァネスの南に立つ蒸留所である。1897年、トマーティン・スペイ蒸留所社として創業した(この地では16世紀から蒸留が行われていたとも伝わる)。20世紀半ばに大きく成長し、1974年には23基ものスチルを擁するスコットランド有数の巨大蒸留所となった。1986年、所有会社の清算後に日本の宝酒造と大倉商事が買収し、トマーティン蒸留所社を設立。スコットランドで初めて日本資本が完全所有した蒸留所となった。宝酒造は1960年代からトマーティン原酒をバルクで輸入してきた古い顧客でもあった。産出原酒の約8割は、自社ブランドのアンティクァリーやタリスマンなどブレンドに用いられる。日本と縁の深い、ハイランドの造り手だ。
トマーティンは、なめらかでフルーティ、やわらかなハイランド・スタイルの酒質を得意とする。かつての巨大な生産能力を背景に、ブレンド用原酒を大量に供給してきた歴史を持つ。近年はシングルモルトにも力を入れ、バーボン樽やシェリー樽、ワイン樽など多彩な樽で幅広い表情を描く。角のない優しい飲み口が、その持ち味だ。ソフトな水質が、この繊細な酒質を支えているとされる。
トマーティン蒸留所は、1897年、トマーティン・スペイ蒸留所社として創業した。この地では16世紀から蒸留が行われていたとも伝わる。1906年に一度破産したが、1909年に新体制で再開。20世紀半ばに大きく成長し、2基だったスチルは1974年には23基にまで増え、スコットランド有数の巨大蒸留所となった。1986年、所有会社の清算後に日本の宝酒造と大倉商事が買収してトマーティン蒸留所社を設立し、スコットランドで初めて日本資本が完全所有した蒸留所となった。宝酒造は今も筆頭株主である。
蒸留所はスコットランド・ハイランド、インヴァネスの南、車で25分ほどの高地に立つ。ハイランドの冷涼な環境と清冽な水が、なめらかな酒質を育む。かつては23基のスチルを擁した広大な敷地を持ち、大量生産を支えてきた。高地の恵まれた水源が、今も造りの土台となっている。
定番の「トマーティン12年」を核に、「14年ポート」「18年」やピーテッドの「クー・ボカン」シリーズを展開する。産出原酒の約8割は、自社ブランドのアンティクァリーやタリスマンなどのブレンドに用いられる。1986年以来、日本の宝酒造が支える、日本と縁の深いハイランドの造り手である。

Tomatin 18 Years Old Oloroso Sherry Casks
🏴 スコットランド ・ トマーティン蒸留所 ・ シングルモルト ・ 18年 ・ 46%


この蒸留所が属する地域
スコットランド本土北部・中央部に広がる地理的に最も広大な地域区分で、内陸から海沿い、島嶼部まで含むためスタイルの幅がきわめて広い。北部はスモーキーで力強く、南部は軽やかで、内陸はドライという傾向があるとされ、グレンモーレンジィやダルモアなど個性豊かな蒸留所が点在する。
ハイランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。