カナディアンウイスキーのおすすめ7選——「軽い・なめらか」の理由と、世界一に輝いた実力
5大ウイスキーで一番語られないのがカナディアン。軽やかでハイボール向き…だけではない。二つの原酒を混ぜる独特の造りと、世界一に選ばれたライの実力まで、定番7本を選び方とあわせて紹介します。
「5大ウイスキー」と聞いてスコッチやバーボン、ジャパニーズはすぐ浮かんでも、カナディアンウイスキーだけは顔がぼんやりしている——そんな人は多いのではないだろうか。じつはこの国のウイスキーは、軽やかでクセが少なく、ハイボールにすればどこまでも飲みやすい。その一方で、ここ10年で二度も「世界一」に選ばれた実力派でもある。この記事では、カナディアンウイスキーがなぜ「軽くてなめらか」なのかを解きほぐしたうえで、最初の一本に選びたい定番7本を、飲み方や予算とあわせて紹介する。
カナディアンウイスキーとは——「軽さ」の正体
カナダのウイスキーは、法律で「カナダ国内で発酵・蒸留・熟成し、700リットル以下の木樽で3年以上寝かせ、40度以上で瓶詰めする」ことが決められている。ここまではスコッチやジャパニーズと大きく変わらない。
個性を決めているのは、その造り方だ。多くのカナディアンは、トウモロコシを主原料に連続式蒸留器で高い純度まで蒸留したクセの少ない「ベースウイスキー」と、ライ麦などから造る香り豊かな「フレーバリングウイスキー」を、それぞれ別々に熟成してから混ぜ合わせる。土台の軽やかさに、少量のスパイシーな原酒で輪郭を描く——この二段構えが、あの飲みやすさとなめらかさを生んでいる。
ちなみにカナディアンは古くから「ライ(ライウイスキー)」の愛称で呼ばれてきたが、必ずしもライ麦が主原料というわけではない。歴史的な呼び名の名残だと考えておくとよい。
選び方の3つの軸
迷ったら次の3点で考えると選びやすい。**①ハイボールでゴクゴクいくのか、じっくり味わうのか。**軽い定番はソーダ割りで真価を発揮する。**②ライの効いたスパイシーさが欲しいか。**通好みの一本はここで選ぶ。**③予算。**普段飲みの手頃な価格帯から、熟成の効いた特別な一本まで幅広い。
ハイボールから始める定番
まずは王道中の王道。ハイラム・ウォーカーが1858年に創業した蒸留所の看板銘柄カナディアンクラブは、軽快でミックスしやすく、ソーダで割れば食事にもよく合う。カナディアン入門の一本として鉄板だ。
紫の巾着袋でおなじみのクラウンローヤルは、1939年、英国王ジョージ6世夫妻のカナダ訪問を記念して生まれた由緒あるブレンド。まろやかで甘やかな飲み口は、ロックでもハイボールでも楽しめる。
「世界一」に輝いたライの実力
このコラムの関連
関連するボトル
次に読む

なぜ年をとると、若い頃よりお酒に弱くなるのか——「昔はもっと飲めた」の正体
「昔はもっと飲めたのに」と感じる人は多い。じつは飲む量ではなく、体のほうが変わっている。加齢でお酒に弱くなる理由を、体内の水分・肝臓・筋肉・脳という4つの変化から、生まれつきの「下戸」とは別物として読み解く。

ボウモアの種類と選び方——No.1・12年・15年・18年・25年、味の違いと「ダーケスト」の正体
アイラ最古とされる蒸留所ボウモア。スモークの向こうに果実が香る味わいと、No.1から25年までの定番レンジの選び方を整理。多くの人がいまも呼ぶ「ダーケスト」が、公式ラベルから消えた経緯まで。

ライウイスキーとは——バーボンとの違い、スパイシーさの正体と、おすすめ8選
アメリカのライウイスキーは「ライ麦51%以上」が条件。バーボンとの違い、スパイシーさの正体、ケンタッキースタイル/ハイライ/カナダの100%ライという3タイプでの選び方と、おすすめ8本を紹介します。





