Gimli
カナダ・マニトバ州、ウィニペグ湖畔のギムリに立つ、世界的ブランド「クラウンローヤル」の蒸留所である。360エーカーの広大な敷地に、51棟の熟成庫と1棟のスチルハウスを擁し、150万樽ものウイスキーを寝かせる。1968年、シーグラム社がクラウンローヤルなどの原酒を造るために操業を開始した。1980年代にウォータールー蒸留所を閉じてギムリに生産を集約し、2001年のディアジオによる買収を経て今に至る。クラウンローヤルの名は、1939年の英国王ジョージ6世とエリザベス王妃のカナダ訪問を記念して付けられた。5種の基本原酒をブレンドして約50種もの製品を生む。ノーザン・ハーベスト・ライは2016年の世界最優秀ウイスキーに輝いた。
ギムリ蒸留所は、コーンやライなど複数の穀物から5種の基本原酒を造り分ける。カナディアン・ウイスキーの流儀に則り、コラム蒸留で高純度のベース原酒を、別途フレーバリング原酒を造り、それぞれを樽熟成させたのちブレンドする。5種の基本ウイスキーを熟成・ブレンドの違いで組み合わせ、約50種もの製品を生み出す。なめらかで飲みやすいカナディアン・スタイルを体現する。
ギムリ蒸留所は、1968年にシーグラム社がマニトバ州で操業を開始した。当初はシーグラムズV.O.向けのアルコールを主に蒸留するために建てられたが、1980年代にウォータールー蒸留所を閉鎖し、クラウンローヤルほかの生産をギムリへ集約した。2001年にシーグラムがディアジオに買収されるまで、同社は生産の大半をギムリに集中させていた。クラウンローヤルの名は、1939年の英国王ジョージ6世とエリザベス王妃のカナダ訪問——戴冠した英国君主による北米初の訪問——を記念して付けられた。
蒸留所はカナダ・マニトバ州、ウィニペグ湖の畔のギムリに立つ。360エーカーの広大な敷地には51棟の熟成庫と1棟のスチルハウスがあり、150万樽ものウイスキーを熟成させる。湖畔のプレーリーという立地と、豊かな穀物・水に恵まれた環境が、大規模生産を支える。
世界で最も売れるカナディアン・ウイスキー「クラウンローヤル」を核に、スパイシーな「クラウンローヤル ノーザン・ハーベスト・ライ」、デラックスや各種フレーバーを展開する。ノーザン・ハーベスト・ライは、ジム・マレーの『ウイスキー・バイブル』で2016年の世界最優秀ウイスキーに選ばれ、カナディアン・ライの実力を世界に示した。

この蒸留所が属する地域
ライ麦を使ったブレンデッドウイスキーの伝統で知られ、「カナディアン・ライ」という呼称が一般名詞として定着するほどライ麦との結びつきが強い産地。禁酒法時代の米国への密輸で発展した歴史を持つ。法律上の最低熟成期間は3年で、複数の原酒をブレンドする軽やかで飲みやすいスタイルが主流だが、近年はクラフト蒸留所による individuality の高い製品も増えている。
カナダを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。