Forty Creek
カナダ・オンタリオ州グリムズビー、オンタリオ湖畔のナイアガラ地方に立つ蒸留所である。ワインメーカーだったジョン・ホールが、1992年にオットー・リーダーが1972年に築いた施設を取得し、ワイナリー兼蒸留所「フォーティクリーク」として再興した。最初のフォーティクリーク・ウイスキーは2000年に登場。2012年にワイン部門を切り離し、ウイスキーに専念した。ホールは、ライ・大麦・コーンをそれぞれ別に蒸留・熟成し、後にブレンドする独自の手法で、衰退していたカナディアン・ウイスキーに新風を吹き込んだ。看板の「バレル・セレクト」は元バーボン樽と新ホワイトオーク樽を組み合わせた最多受賞銘柄。2014年にカンパリ傘下に入った。
フォーティクリークは、ワインメーカーの発想を生かした造りが特徴だ。ライ・大麦・コーンの各原酒をそれぞれ別に蒸留し、別々に熟成させたのちブレンドする。看板の「バレル・セレクト」は、シーズニングした元バーボン樽と新しいアメリカン・ホワイトオーク樽を組み合わせて熟成した各原酒をブレンドしたもので、バニラやローストナッツ、繊細なスパイスの香味を生む。ワインの知見が、複層的な味づくりに生きている。
フォーティクリーク蒸留所は、1972年にオットー・リーダーが築いた施設を起源とする。ワインメーカーとしてキットリング・リッジ・ワイン&スピリッツを営んでいたジョン・ホールが、1992年にこの施設を取得し、ワイナリー兼蒸留所「フォーティクリーク」として再興した。最初のフォーティクリーク・ウイスキーは2000年に市場に登場。2012年にはワイン部門を切り離し、ウイスキーに専念した。ホールは2007年、ウイスキー界への貢献からモルト・アドヴォケイト誌に「パイオニア・オブ・ザ・イヤー」と称えられた。2014年にカンパリ・カナダが取得し、主力ブランドの一つとなった。
蒸留所はカナダ・オンタリオ州グリムズビー、オンタリオ湖畔のナイアガラ地方に立つ。ワインの銘醸地としても名高いこの地で、ワイナリーの伝統とウイスキー造りが交わる。湖畔の温暖な気候と豊かな水が、熟成に適した環境を生む。
最多受賞を誇る「フォーティクリーク バレル・セレクト」を核に、長期熟成やシェリー樽仕上げの各種、カナダ建国150年を記念した「コンフェデレーション・オーク」などを展開する。衰退していたカナディアン・ウイスキーを再び脚光へと導いた、オンタリオの革新的な造り手だ。

この蒸留所が属する地域
ライ麦を使ったブレンデッドウイスキーの伝統で知られ、「カナディアン・ライ」という呼称が一般名詞として定着するほどライ麦との結びつきが強い産地。禁酒法時代の米国への密輸で発展した歴史を持つ。法律上の最低熟成期間は3年で、複数の原酒をブレンドする軽やかで飲みやすいスタイルが主流だが、近年はクラフト蒸留所による individuality の高い製品も増えている。
カナダを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。