Slane
アイルランド東部ミース県、ボイン渓谷のスレイン城のほとりに立つ蒸留所である。18世紀の厩舎を改装した拠点は、1611年からスレイン城に居を構えるスコットランド貴族コニンガム家と、ジャックダニエルを擁するケンタッキーのブラウンフォーマン社の協業で生まれた。2008年にアレックス・コニンガムが自らのウイスキー造りを志し、2015年に最初のスレイン・アイリッシュ・ウイスキーを発売、2017年に4700万ユーロを投じた蒸留所が開業した。最大の特徴は、バージンオーク・元バーボン樽・オロロソシェリー樽という3種の樽で熟成させるトリプルカスク製法。1500エーカーの広大なエステートと城の歴史が、造りに格調を添える。
スレイン最大の特徴は、3種の樽で熟成させるトリプルカスク製法だ。ケンタッキーのブラウンフォーマン製樽工場で特別に焼いたバージン・アメリカンオーク(新樽)、主にジャックダニエル由来の元バーボン樽、そしてオロロソシェリー樽という異なる3種を組み合わせる。それぞれの樽が甘み・スパイス・ドライフルーツの香味を与え、複層的でバランスの取れた味わいを生む。
スレイン蒸留所は、ボイン渓谷の中心にあるスレイン城のほとり、修復された18世紀の厩舎に立つ。歴史は1611年、スコットランド貴族コニンガム家がスレイン城に居を定めたことに始まる。2008年、アレックス・コニンガムが自らのウイスキー造りを志した。2015年に最初のスレイン・アイリッシュ・ウイスキーが発売され、2017年にはジャックダニエルを擁するブラウンフォーマン社の支援を得て、総額4700万ユーロの投資による蒸留所が開業。同年9月に最初の樽が満たされた。
蒸留所はダブリンの北30マイル、ボイン渓谷の中心に広がる1500エーカーのスレイン城エステート内に立つ。歴史ある城と広大な敷地、そしてボイン川の水に恵まれた立地が、造りに格調を与える。アレックス・コニンガム(マウント・チャールズ伯爵)は、スレイン・アイリッシュ・ウイスキー・ブランドの共同創業者兼グローバル・アンバサダーを務める。
旗艦の「スレイン アイリッシュ ウイスキー」は、トリプルカスク熟成のブレンデッドで、なめらかで飲みやすい味わいが身上だ。加えてバージンオークやシェリー樽を強調した各種、限定リリースを展開する。ロックの聖地としても名高いスレイン城の物語とともに、ボイン渓谷のウイスキーとして世界へ広がっている。


この蒸留所が属する地域
禁酒法や英愛貿易戦争などを経て20世紀に大きく衰退したが、「アイリッシュウイスキーの父」と呼ばれる再興を経て2020年代には蒸留所数が40を超えるまでに回復した。多くは単式蒸留器で3回蒸留する伝統製法を用い、ノンピートの大麦を使うためスコッチに比べて軽やかでまろやかな味わいになりやすい。
アイルランドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。