
Fuji Gotemba
静岡県御殿場市、富士山麓の標高620メートルに立つ蒸溜所である。1972年、キリンビール・シーグラム・シーバスブラザーズ3社の合弁による「キリン・シーグラム」が設立され、翌1973年に稼働した。数ある候補地の中から御殿場市がウイスキー製造に最適と選ばれた。最大の特徴は、モルトとグレーン両方の製造設備を備え、仕込みからボトリングまでを一貫して行う、世界でも稀な複合蒸溜所である点。シーグラム社のグレーン・スピリッツの技術と、シーバスブラザーズ社のモルト技術を融合させた。グレーン用のマルチカラム(4塔)、バーボン用のビアカラムやダブラーも備える。仕込み水は富士山の伏流水、地下100メートルの深井戸から汲む軟水だ。
富士御殿場最大の特徴は、モルトとグレーン両方の製造設備を一つの敷地に備え、仕込みからボトリングまでを一貫して行う、世界でも稀な複合蒸溜所である点だ。グレーンウイスキー製造用のマルチカラム(4塔)、バーボン製造に用いられるビアカラム、ダブラーやケトルも備え、多彩な原酒を自社で造り分ける。モルトとグレーンをブレンダーが自在に組み合わせられるこの設備が、幅広い味わいの創出を可能にしている。
富士御殿場蒸溜所は、1972年、キリンビール・シーグラム・シーバスブラザーズ3社の合弁による「キリン・シーグラム」の設立を受け、翌1973年に稼働した。1971年、数ある候補地の中から、御殿場市がウイスキー製造に最適な場所として選定された。以来、シーグラム社が持つグレーンウイスキーとスピリッツ製造のノウハウ、そしてスコッチの名門シーバスブラザーズ社が持つモルトウイスキー製造のノウハウを融合させ、独自の複合蒸溜所として発展してきた。
蒸溜所は静岡県御殿場市、富士山麓の標高約620メートルに立つ。仕込み水には富士山の伏流水を用い、地下100メートルの深井戸から汲み上げる、硬度約55の軟水である。富士山麓の清冽な水と冷涼な高地の気候が、モルト・グレーン双方の原酒の質を支えている。雄大な富士の恵みが、この蒸溜所の造りの土台となっている。
定番の「富士山麓」やシングルモルト・シングルグレーンの限定リリース、そして近年は「富士(FUJI)」ブランドのシングルブレンデッドウイスキーを展開する。モルトとグレーンを自在に組み合わせる技術が、その複雑で調和のとれた味わいを支える。富士山麓に築かれた世界でも稀な複合蒸溜所として、モルトとグレーンの融合を追求する造り手である。


Kirin Fuji Single Grain 50th Anniversary Edition
🇯🇵 日本 ・ 富士御殿場蒸溜所 ・ シングルグレーン ・ NAS





「陸」も「富士山麓」も、造っているのはキリン。世界最高のグレーンを4度も獲りながら、なぜ二強の陰に隠れてきたのか——富士御殿場蒸溜所、日本第三の巨人の話。

「知多」のラベルにある「シングルグレーン」とは何か。シングルモルトとの違い、ブレンデッドの脇役だったグレーンが単体で評価されるようになった背景、知多・カフェグレーン・富士など定番ボトルの選び方までを整理する。

響や角瓶の味を土台で支えながら、40年以上も全国発売のラベルに名前が出なかった知多蒸溜所。2015年、その名を冠したシングルグレーン「知多」はどうして生まれ、なぜハイボールで愛されるのか。

響17年、竹鶴17年、富士山麓 樽熟原酒50°。高騰した終売・休売ボトルを追う前に、自分が惚れていたのが「熟成の厚み」「度数」「構成」のどれだったかを切り分ける。要素ごとに、二次流通よりずっと現実的な価格で狙える現行品を探す。

日本を代表するグレーンウイスキー二本は、原料も蒸溜方式の大分類も同じで定価まで同額。それでも味が分かれるのは、もろみを何本の蒸溜塔に通すかが違うから。造りの違いと、2022年に知多が入れたカフェ式、度数・実勢価格・飲み分けまで整理する。

この蒸留所が属する地域
1923年、鳥井信治郎が山崎蒸溜所を開設したのが日本ウイスキーの始まり。技師として招かれた竹鶴政孝は後にニッカウヰスキーを設立し余市蒸溜所を開いた。スコッチの製法を土台にしながらも、繊細な水質と四季の寒暖差を生かした独自のスタイルを確立し、2000年代以降は国際コンペティションでの受賞を機に世界的な評価を得ている。
日本を深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。