
Macduff
スコットランド北東部、モレイ湾にほど近いバンフの東、デヴェロン川の東岸に立つ蒸留所である。1960年、地元の実業家たちからなる企業連合が創業し、1963年に生産を開始した。公式ボトルは「グレン・デヴェロン」または「ザ・デヴェロン」の名で瓶詰めされ、「マクダフ」の名は独立系ボトラーのみが用いるという珍しい二つ名を持つ。1972年にウィリアム・ローソン・ディスティラーズが取得し、1980年にマルティニ&ロッシの傘下に、1992年にはバカルディの一員となった。以後、その原酒はバカルディ傘下のデュワーズ社が管理し、ベストセラー・ブレンド「デュワーズ」やウィリアム・ローソンの重要な構成原酒を担う。デヴェロン川のほとりの、ブレンドを支える造り手だ。
マクダフは、フルーティでなめらかな酒質を造る。スチルの配置が左右非対称という珍しい構成でも知られる。産出原酒の大半は、バカルディ傘下のブレンド、とりわけベストセラーの「デュワーズ」や「ウィリアム・ローソン」の重要な構成原酒として用いられる。ブレンドに調和する飲みやすい酒質を安定して生む、堅実な造りが持ち味だ。デヴェロン川の水を生かした、まろやかな個性が特徴である。
マクダフ蒸留所は、1960年、地元の実業家ジョージ・クロフォード、マーティ・ダイク、ブロディ・ヘプバーンら数名の企業連合によって、モレイ湾にほど近いバンフの東、デヴェロン川の東岸に建てられた。完成は1962年、生産開始は1963年である。1972年にウィリアム・ローソン・ディスティラーズが取得し、1980年にマルティニ&ロッシの傘下に、1992年にはバカルディの一員となった。バカルディは、子会社のジョン・デュワー&サンズにマクダフ蒸留所の管理を委ねた。
蒸留所はスコットランド北東部、バンフの東、モレイ湾の河口から半マイルほどのデヴェロン川の東岸に立つ。海に近い立地と、デヴェロン川の水が、酒質を育む。名高いスペイサイドの東端に位置し、川の名を冠したシングルモルトを生む。穏やかな沿岸の環境が、その造りを支えている。地理的にはスペイサイドの東端からやや外れた、ハイランド寄りの立地にあたる。
公式ボトルは「グレン・デヴェロン」または「ザ・デヴェロン」の名で、10年・12年・18年が展開される。「マクダフ」の名は独立系ボトラーのみが用いるため、同じ蒸留所が複数の名を持つ珍しい存在だ。デュワーズやウィリアム・ローソンのブレンドを陰で支える、デヴェロン川のほとりの実力派である。


この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。