Nantou (Omar)
台湾中部・南投に立つ、国営の台湾菸酒公司(TTL)が運営する蒸留所である。シングルモルト「オマー(OMAR)」を生む。施設は1978年にワインやブランデー、ラム、果実酒を造るワイナリーとして始まった。1999年の大地震とそれに伴う火災で5棟の倉庫などが被災し、その復興の過程でウイスキー蒸留所の構想が芽生えた。2007年、大豊作の大麦を売り先のない農家を救おうと、政府がオマー・ブランドを立ち上げ大麦を買い上げたことが原点だ。2008年に初のモルト原酒が流れ、台湾で2番目の蒸留所となった。バーボン樽・シェリー樽に加え、自社ワイナリーのライチ樽やプラム樽など台湾ならではの樽使いが個性の造り手だ。
オマーは、バーボン樽・シェリー樽に加え、多彩な樽で熟成させるのが特徴だ。ケンタッキーやテネシーの元バーボン樽、スペインのシェリー・トライアングルの元シェリー樽、フランスのブランデー・ワイン樽などを用いる。とりわけナントウを際立たせるのが、自社ワイナリー由来のライチ樽やプラム樽、そして希少なブラッククイーン・ワイン樽といった台湾ならではの樽使いだ。亜熱帯の速い熟成と相まって、南国のフルーティな個性を生む。
ナントウ蒸留所は、台湾中部・南投にある、国営の台湾菸酒公司(TTL)が運営する蒸留所である。施設は1978年、ワインやブランデー、ラム、果実酒を造るワイナリーとして始まった。1999年、台湾中部大地震とそれに伴う火災で5棟の倉庫などが被災し、その復興の過程でウイスキー蒸留所の構想が根づいた。2007年、大麦が大豊作となり売り先を失った農家を救うため、政府がシングルモルト「オマー」ブランドを立ち上げ、農家の大麦を買い上げた。2008年に初のモルト原酒が流れ、台湾で2番目のウイスキー蒸留所となった。
蒸留所は台湾中部の南投に立つ。かつてワイナリーだった施設を土台とし、その伝統が現在の造りにも生きている。台湾中部の温暖な気候が、亜熱帯ならではの速い熟成をもたらす。良質な水と、ワイナリー由来の果実の恵みが、造りを彩る。
「オマー シングルモルト バーボン・タイプ」「シェリー・タイプ」を核に、それぞれのシングルバレル、そしてライチ樽・プラム樽で仕上げた台湾らしいフィニッシュ・シリーズを展開する。台湾の亜熱帯テロワールと創意を映す、カバランに次ぐ台湾ウイスキーの雄である。



この蒸留所が属する地域
スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の五大産地以外にも、世界各地でウイスキー造りが広がっている。インドは消費量世界最大市場を背景にアムルットやポール・ジョンといった評価の高いシングルモルトを生み、台湾のカバランは高温多湿な気候を生かした急速熟成で国際賞を席巻した。オーストラリア、フランス、ドイツ、北欧諸国でも個性的なクラフト蒸留所が台頭している。
世界のウイスキーを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。