
WHY THIS TASTE
ハイ・ラナチャン農場産の在来種ビア(bere)大麦だけで仕込んだ、ローカルバーレイシリーズの2025年版8年。バーボン樽50%・シェリー樽50%で8年熟成し、加水せず58.1度で瓶詰め。2024年12月瓶詰め・2025年2月発売で13,500本、ノンチルフィルター・無着色。同シリーズの10年版(クロックキル農場・55.2度)より若く度数も高く、黒胡椒やシガーボックス、セージのスパイシーな香りに、ショートブレッドと塩キャラメルの甘みが続く。

この味を生む蒸留所
スプリングバンク蒸留所スコットランド、キャンベルタウンに立つ、同地に残る数少ない蒸留所の一つである。1828年に免許を得て、レイド兄弟が創業。1837年にジョン&ウィリアム・ミッチェル兄弟が取得し、以来ミッチェル家がJ&Aミッチェル社として今も一族経営を続ける。最大の特徴は、大麦の製麦から瓶詰めまで、ウイスキー造りの全工程を自社の敷地内で行うスコットランド唯一の蒸留所である点だ。1992年にはフロアモルティングを復活させた。造る原酒は3種——2.5回蒸留のミディアム・ピート『スプリングバンク』、2回蒸留のヘビー・ピート『ロングロウ』、3回蒸留のライト・ピート『ヘーゼルバーン』。手仕事を貫く、キャンベルタウンの至宝だ。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
スプリングバンクSpringbank
スコットランド・キャンベルタウンにある1828年創業の家族経営蒸溜所で、J&A ミッチェルが所有する。かつて30以上の蒸溜所があったキャンベルタウンで今も稼働を続ける数少ない蒸溜所の一つ。製麦から瓶詰めまで全工程を自社で行う唯一のスコットランド蒸溜所としても知られ、無濾過・ノンチルフィルタードの伝統的な製法を守る。
このブランドの他のボトルを見る →
アイルランドのウォーターフォードは、農場ごとに大麦を分けて蒸溜し、査読論文で土地の影響を示した。それでも2024年に受任者が入り、2026年、蒸溜所と名前は約600万ユーロで売られた。理想と経営のあいだに何があったのか。

スコッチの条文は糖化も蒸留も熟成もスコットランドと厳しく縛る一方、原料の大麦がどこで採れたかには一言も触れていない。日本の基準が産地を書き込んだのは「水」だけ。その空白に、自分から縛りを増やす造り手がいる。