
Glen Elgin
スコットランド・スペイサイド、エルギン近郊に立つ蒸留所である。1898年、銀行家ジェームズ・カールと、グレンファークラスの元支配人ウィリアム・シンプソンが1万3000ポンドを投じて建設した、ウイスキー・ブームの掉尾を飾る蒸留所だ。設計した名匠チャールズ・ドイグは「スペイサイドに建つ最後の蒸留所になるだろう」と予言し、実際トーモアが建つまで60年を要した。1900年5月の生産開始は、パティソン恐慌による不況の真っただ中だった。現在はディアジオが所有するが、そのルーツを示す「ホワイトホース」の紋章を今もラベルに掲げる。数少ないワームタブ使用蒸留所で、なめらかで蜂蜜のように甘い酒質を生む造り手だ。
グレンエルギンは、なめらかでまろやか、蜂蜜のように甘いスペイサイド・スタイルの酒質を得意とする。数少ない、銅製のワーム(虫桶式凝縮器)で蒸気を冷やす蒸留所の一つだ。ワームタブは蒸気を素早く凝縮し、熟成の過程で開花する、より重厚でミートのような、硫黄のニュアンスを帯びた原酒を生む。この製法と甘やかな酒質の対比が、グレンエルギンの奥行きを生んでいる。
グレンエルギン蒸留所は、1898年、銀行家ジェームズ・カールと、グレンファークラスの元支配人ウィリアム・シンプソンが1万3000ポンドを投じて建設した。ウイスキー・ブームの終わりを告げる、その掉尾を飾る蒸留所だった。設計を手がけた名匠チャールズ・ドイグは「スペイサイドに建つ最後の蒸留所になるだろう」と予言し、実際に次のトーモアが建つまで60年を要した。1900年5月の生産開始は、パティソン恐慌による不況の真っただ中で、苦しい船出となった。1997年のギネスとグランド・メトロポリタンの合併を経て、現在はディアジオが所有する。
蒸留所はスコットランド・スペイサイド、エルギン近郊に立つ。良質な水に恵まれたこの地が、なめらかで甘やかな酒質を育む。かつてブレンデッド「ホワイトホース」の中核を担ったことから、現在もそのルーツを示す白馬の紋章を誇らしくラベルに掲げている。エルギン近郊の穏やかな環境が、その優美な造りを支える。
公式の「グレンエルギン12年」が定番として知られ、焼きリンゴや蜂蜜、オークのスパイス、モルトビスケットの香味を持つ。かつてはブレンデッド「ホワイトホース」の中核原酒を担った。ワームタブが生む奥行きと、蜂蜜のように甘やかな酒質で、ホワイトホースの紋章とともに愛されるスペイサイドの造り手である。

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。