
Strathmill
スコットランド・スペイサイド、キースの町に立つ蒸留所である。もとは1823年に建てられた製粉所(コーンミル)で、1890年代のウイスキー・ブームを受けて1891年に蒸留所へと転換された。当初は品質の証として「グレンイスラ=グレンリベット」を名乗った。1895年、ジン製造業者W&Aギルビー社が取得し、ゲール語の「ストラス(浅い谷)」と製粉所の「ミル」にちなむ現在の名「ストラスミル」に改めた。1968年にスチルが2基から4基に増やされ、スピリッツスチルに精留器(ピュリファイア)が加えられた。この設備が軽やかでフローラルな酒質を生み、ブレンデッド「J&B」の中核を担う。ディアジオ傘下の、ブレンドを支える造り手だ。
ストラスミルの酒質を決定づけるのは、1968年にスチルを2基から4基へ増設した際に加えられた、スピリッツスチルの精留器(ピュリファイア)だ。精留器が軽い蒸気だけを凝縮器へ送ることで、雑味の少ない軽やかでフローラルな酒質を生む。この技法はグレンロッシーなどごく少数の蒸留所しか採らない。クリーンな酒質が、ブレンドの土台として重宝される。
ストラスミル蒸留所は、もとは1823年にA・G・ジョンストンが「ストラスアイラ・ミルズ」として建てた製粉所(コーンミル)だった。1890〜99年のウイスキー・ブームを受けて、1891年に蒸留所へと転換された。当初は、当時スペイサイドの蒸留所が品質の証としてグレンリベットの名を冠する流行に倣い、「グレンイスラ=グレンリベット」を名乗った。1895年、ジン製造業者W&Aギルビー社が取得し、ゲール語の「ストラス(浅い谷)」と製粉所の「ミル」にちなむ現在の名に改めた。現在はディアジオが所有する。
蒸留所はスコットランド・スペイサイド、キースの町に立つ。かつて製粉所だった建物を土台とし、浅い谷を流れる川のほとりに位置する。良質な水に恵まれた立地が、繊細な酒質を支えている。ゲール語で「谷の製粉所」を意味する名が、その出自を今に伝える。キースの町は古くから蒸留の盛んな土地で、その伝統がストラスミルの造りにも息づいている。
産出原酒の大半は、ブレンデッド・ウイスキー「J&B」に用いられる。公式ボトルは希少で、シグナトリーやゴードン&マクファイルといった独立系ボトラーからのリリースで知られる。精留器が生む軽やかでフローラルな酒質で、J&Bブレンドを陰で支える、スペイサイドの実力派である。
Strathmill 12 Year Old Flora & Fauna
🏴 スコットランド ・ ストラスミル蒸留所 ・ シングルモルト ・ 12年 ・ 43%

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。