
WHY THIS TASTE
キャンベルタウン地区の蒸留所によるノンエイジのダブルカスク。バーボン樽熟成後にPXシェリー樽でフィニッシュし、ノンチルフィルタードで仕上げる。

この味を生む蒸留所
グレンスコシア蒸留所スコットランド、キャンベルタウンに残る3つの蒸留所の一つである。1832年、スチュワート・ガルブレイス社が「スコシア蒸留所」として創業した。1835年頃のキャンベルタウンには30近い蒸留所がひしめき、ヴィクトリア朝には「世界のウイスキーの首都」と称された。グレン・スコシアはその栄枯盛衰を生き延びた数少ない生き証人だ。「グレン」の名は1939年に加わった。幾度も持ち主を変えたのち、1996年にロッホローモンド蒸留所会社(のちのロッホローモンド・グループ)が取得し、2014年以降は設備や熟成庫、ビジターセンターに多額の投資が行われた。1830年代のダンネージ式熟成庫やマッシュタンを今に残す。塩気とオイル感を帯びた、キャンベルタウンらしい造り手だ。
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グレンスコシアGlen Scotia
スコットランド最小のウイスキー産地キャンベルタウンに現存する3つの蒸溜所のひとつ、グレンスコシア蒸溜所のシングルモルト。1832年創業、かつて「ウイスキーの首都」と呼ばれたキャンベルタウンの歴史を今に伝える。ウォッシュスチル1基、スピリットスチル1基という小規模な設備で、ピーテッド・ノンピーテッド両方を生産する。2021年にサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで世界最優秀賞を受賞するなど評価が高い。
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ゲール語で「谷」を意味するだけの「グレン」。この一語をめぐり、スコッチウイスキー協会とドイツの造り手は9年争った。EU司法裁判所が引いた線、一審と控訴審で入れ替わった根拠、そしてカナダでは結論が逆になった理由をたどる。

スコッチ最小の産地キャンベルタウン。3軒の蒸溜所から5つの銘柄が出る理由、産地らしい味の特徴、入手性を踏まえた最初の一本の選び方までを解説します。

19世紀、30を超える蒸溜所がひしめき「世界のウイスキー首都」と呼ばれたキャンベルタウン。なぜ町は没落し、わずか3蒸溜所で「聖地」として甦ったのか。竹鶴政孝も学んだ港町の栄光と復活の100年を辿る。

グレンフィディック、グレンリベット、グレンモーレンジィ——バーの棚を見渡すと「グレン」で始まる名前がやたら目につく。この共通点はどこから来たのか。ゲール語で「谷」を意味する言葉、蒸留所が谷に建てられた必然、そしてスコットランドらしさを売るブランド戦略から、その理由を読み解く。