
WHY THIS TASTE
蒸留所創業200周年(2016年)を記念したリミテッドリリース。通常の看板品である16年より若い原酒を、リフィルのアメリカン&ヨーロピアンオーク樽で8年熟成し、48度という高めの度数でボトリング。熟成年数の短さゆえの荒々しく鋭いピートと、48度がもたらす飲み応えのある力強さが際立つ一本。

この味を生む蒸留所
ラガヴーリン蒸留所ラガヴーリン湾。海賊の砦だったダンイヴェイグ城の廃墟を望む静かな入り江に、この蒸留所は身を潜めるように建つ。密造の煙は1742年頃から立っていたと伝わり、1816年にジョン・ジョンストンが免許を取得して表舞台へ出た。ラガヴーリンを決定づけるのは「時間」である。島でも際立ってゆっくりとした蒸留が、荒々しいピートの奥に凝縮した甘みと油分を宿らせ、乾いた焚き火の煙を上質なビロードへと変えていく。ソラン湖群から引く水、長い熟成、そして急がないという哲学。看板の16年は、スモーキーモルトの完成形として世界の指標であり続ける。ディアジオが擁する至宝であり、隣り合うラフロイグとは水源を巡って争った歴史も持つ、アイラ南岸の重鎮だ。
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ラガヴーリンLagavulin
スコットランド・アイラ島南岸ラガヴーリン村の蒸溜所発、1816年創業(密造は1742年まで遡るとされる)、現在はディアジオが所有。1890年に誕生したブレンド「ホワイトホース」の原酒としても知られる。強いピート香とヨードやシェリー由来の甘みが融合した力強く重厚な味わいが特徴で、アイラモルトを代表する銘柄。
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アイラの隣人どうしでありながら、味も値札も違う二本。麦芽の煙の濃さはほぼ同じで、分かれ目は蒸溜の「切り方」と「回す速さ」にある。値段差の正体と、いまどちらを買うべきかまで。

バーの定番ラガヴーリンは、いざ買うとなると8年と16年で3,000円近い差がある。定番・後熟・限定の三層でラインナップを整理し、味の方向・度数・実売価格から「最初の一本」の選び方までまとめる。

スーパーで1000円台で買える定番ブレンデッド、ホワイトホース。その心臓部には個性派アイラモルトのラガヴーリンが据わり、1926年のスクリューキャップ採用が業界を変えた。白い馬の名に隠された物語を読み解く。

隣どうしなのに味は正反対。アードベッグとラガヴーリン、二つのアイラモルトがなぜ違うのかを、立地・蒸留・度数・熟成から読み解き、最初の一本の選び方まで案内する。

ピートを効かせたシングルモルトの「基準」とされるラガヴーリン。アイラで最もゆっくり蒸留される煙、ホワイトホースの歴史、隣のラフロイグとの因縁、そしてニック・オファーマンまで、愛される理由を読み解く。