
BenRiach
スコットランド・スペイサイド、エルギン近郊に立つ蒸留所である。1898年、グレンロッシーやロングモーンを手がけた起業家ジョン・ダフが創業したが、1899年のパティソン恐慌のあおりで、開業からわずか2年で閉鎖された。以後長く蒸留は止まったが、フロア製麦だけは稼働し続け、隣接するロングモーンへ麦芽を供給することで建物は生き延びた。小さな鉄道が両蒸留所を結んでいた。1965年に蒸留を再開し、2004年にはビリー・ウォーカーらが取得。ノンピートのスペイサイド原酒、ピーテッド、そして稀な三回蒸留という三つの伝統を併せ持つ実験的な個性で知られる。2016年にブラウン=フォーマンが取得した、多彩な造り手だ。
ベンリアックは、三つの伝統を並行して受け継ぐ、実験的な個性で知られる。すなわち、ノンピートのフルーティなスペイサイド原酒、ハイランドの歴史的なピート使いに着想を得たピーテッド、そして稀にしか見られない三回蒸留だ。1990年代に始めた三回蒸留は、今も年に一度続けられ、フルーティさをさらに高めた極めてなめらかな原酒を生む。多彩な樽での熟成と相まって、幅広い表情を描き出す。
ベンリアック蒸留所は、1898年、グレンロッシーやロングモーンを手がけた起業家ジョン・ダフによって創業した。だが1899年のパティソン恐慌のあおりを受け、開業からわずか2年で閉鎖された。1965年に蒸留を再開するまで長く生産は止まったが、フロア製麦だけは稼働を続け、隣接するロングモーンへ麦芽を供給し続けたことで、建物は無傷のまま保たれた。小さな鉄道が両蒸留所を結んでいた。2004年、南アフリカのインフラ・トレーディングとバーン・スチュワート社のビリー・ウォーカーらが540万ポンドで取得。2016年にブラウン=フォーマンが取得した。
蒸留所はスコットランド・スペイサイド、エルギン近郊、隣接するロングモーンのそばに立つ。良質な水に恵まれたこの地が、フルーティな酒質を育む。かつてフロア製麦でロングモーンを支えた歴史を持ち、両蒸留所を結んだ小さな鉄道の記憶が、この立地に刻まれている。
定番の「ベンリアック ザ・オリジナル・テン」を核に、ピーテッドの「スモーキー・テン」、多彩な樽で仕上げた各種リリースを展開する。ノンピート・ピーテッド・三回蒸留を自在に操る実験精神で、フルーティさと創意に富んだシングルモルトを届ける。ブラウン=フォーマンの投資のもと、進化を続けるスペイサイドの多彩な造り手である。


この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。