
Benrinnes
スコットランド・スペイサイド、ベン・リネス山の斜面に立つ蒸留所である。1826年の創業とされ、標高の高い立地と、ワームタブ(虫桶式凝縮器)による重厚な酒質で知られる。1922年にジョン・デュワー&サンズに売却され、現在はディアジオが所有する。最大の特徴は、1974年から2007年まで用いられた独特の「部分三回蒸留」だ。2組のウォッシュスチル・中間スチル・スピリッツスチルを使い、2.5回蒸留ともいえる複雑な工程で原酒を造った。凝縮に伝統的なワームタブを用いることで、肉厚でミートのような重みのある個性が宿る。ブレンド原酒として重宝され、公式にはフローラ&ファウナ15年で親しまれる、通好みの造り手だ。
ベンリネス最大の特徴は、1974年から2007年まで用いられた独特の「部分三回蒸留」だ。2組のウォッシュスチル・中間スチル・スピリッツスチルを使い、2.5回蒸留とも称される複雑な工程で原酒を造った。さらに凝縮には、現代では少数派となった伝統的なワームタブ(虫桶式凝縮器)を用いる。ワームタブは銅との接触を抑えて低温で凝縮するため、肉厚でミートのような重みとコクのある酒質を生む。この独特の製法が、ベンリネスを一般的なスペイサイドの軽快な酒質とは一線を画す骨太な原酒たらしめている。
ベンリネス蒸留所は、1826年の創業とされる、スペイサイドの古参蒸留所である。ベン・リネス山の斜面という標高の高い立地に立つ。1922年にジョン・デュワー&サンズに売却され、以後はブレンド原酒の供給を主な役割としてきた。現在はディアジオが所有する。2023年にはワームタブが更新され、メンテナンスを経て、新たな最大能力である年間350万リットルの生産へと能力を高めた。長く縁の下でブレンドを支えてきた、スペイサイドの実力派である。
蒸留所はスコットランド・スペイサイド、標高840メートルを超えるベン・リネス山の斜面に立つ。山の斜面という冷涼な高地の立地が、凝縮の工程に有利に働く。ベン・リネス山系の清冽な水と冷たい空気が、重厚な酒質を生む土台となっている。
公式ボトルは希少で、ディアジオの「フローラ&ファウナ」シリーズの15年が最もよく知られる定番だ。その重厚な酒質は、ジョニーウォーカーをはじめとするブレンドの土台としても重宝される。独特の部分三回蒸留とワームタブが生む骨太な個性で、通に愛されるスペイサイドの造り手である。
Benrinnes 15 Years Old Flora and Fauna
🏴 スコットランド ・ ベンリネス蒸留所 ・ シングルモルト ・ 15年 ・ 43%

この蒸留所が属する地域
スペイ川流域に蒸留所が集中する、スコットランドで最も蒸留所数の多い地域。シェリー樽由来のリッチな甘みからバーボン樽由来の軽やかな果実香まで幅が広いが、総じて華やかでエレガントな味わいが多い。グレンリベット、グレンフィディック、マッカランなど世界的な銘柄を数多く擁する。
スペイサイドを深掘りする →地理ではなく味わいで繋がる、別の産地の蒸留所。