
WHY THIS TASTE
ライ麦95%という非常に高いマッシュビルを使用したストレートライウイスキー。MGP社製造。スパイシーでドライな味わい。

この味を生む蒸留所
バレット・ディスティリング蒸溜所ケンタッキー州シェルビービル、ディアジオが1億1500万ドルを投じて建てた近代的な蒸留所である。ブランドの物語は、トム・ブレットが高祖父オーガスタス・ブレットのレシピを蘇らせようと、1987年に自身のバーボン造りを始めたことに始まる。1989年にフランクフォートで委託生産され、1995年に店頭へ並んだ。1997年にシーグラムがブランドを取得、2001年にディアジオのポートフォリオへ加わった。バーボンとしては高めの約28%というハイ・ライのマッシュビルが最大の個性で、スパイシーで骨太な味わいを生む。ビジター体験は歴史的なスティッツェル・ウェラー跡地にも置かれ、伝統と新設備が交わる。
蒸留所の詳細を見る →このボトルのブランド
ブレットBulleit
1830年代にオーガスタス・ブレットが原型を作ったとされ、その子孫トム・ブレットが1987年に現代版として復活させたケンタッキー・バーボン。ライ麦比率を通常より高めた「ハイライ」マッシュビルが特徴で、最低6年熟成。1997年にシーグラムが買収し、現在はディアジオ傘下。2017年にはシェルビー郡に新蒸溜所を開設した。
2017年以降はディアジオが新設したバレット・ディスティリング(ケンタッキー州シェルビービル)で自社蒸留。それ以前はフォーローゼズ蒸留所(ローレンスバーグ)に委託生産していた。
このブランドの他のボトルを見る →
棚のライウイスキーの裏ラベルに、しばしば同じ一行が入っている——「Distilled in Indiana」。ライ麦95%という共通のレシピ、閉鎖寸前だった契約蒸溜所、そして2015年にテンプルトン・ライが払った代償から、アメリカン・ウイスキーの「出自」の読み方をたどる。

原料は大麦・小麦・ライ麦。それでも英国の患者団体は「モルトウイスキーも問題ない」と案内し、米国は2020年に表示ルールを改めた。蒸留が置いていくものと、日本のラベルにアレルゲンが書かれていない理由を整理する。

アメリカ史でただ一度、現職大統領が自ら軍を率いた相手は、自国のウイスキー蒸留者だった。1794年のウイスキー反乱と、その3年後にジョージ・ワシントン自身が建てた全米最大級の蒸溜所の話。

「ウイスキーは大麦の酒」というイメージは根強いが、棚にはトウモロコシやライ麦、小麦から造られたボトルが並ぶ。甘さのトウモロコシ、辛みのライ麦、まろやかさの小麦、香ばしさと糖化を担う大麦麦芽——穀物が味の設計図を決める仕組みを読み解く。