アイリッシュウイスキーのおすすめ9選——なめらかな一杯の選び方と、アイルランドならではの「シングルポットスチル」
軽やかでなめらか、が定番のアイリッシュウイスキー。3回蒸留やシングルポットスチルといった特徴を押さえつつ、入門の一本からアイルランドの真髄まで、予算・タイプ別に9本を選び方とあわせて紹介します。
アイリッシュウイスキーと聞くと、多くの人が「軽やかで、なめらかで飲みやすい」というイメージを持つはずです。ジェムソンのハイボールから入った人も多いでしょう。ただ、アイリッシュはそれだけの酒ではありません。この記事では、まず味わいの特徴と「3つのスタイル」を押さえたうえで、入門の一本からアイルランドならではの真髄まで、タイプと価格帯にそって9本を、選び方の道筋とともに紹介します。
なめらかさの理由と、その「例外」
アイリッシュウイスキーが軽やかに感じられる背景には、**3回蒸留(トリプルディスティレーション)**の伝統があります。2回蒸留が主流のスコッチに対し、アイルランドでは3回蒸留する銘柄が多く、雑味の少ない澄んだ酒質になりやすいとされます。ただしこれは法律で決まった条件ではなく、すべてのアイリッシュが3回蒸留というわけではありません。「3回蒸留だから必ずまろやか」というのも、実際にはやや単純化された言い方です。
もう一つのイメージが「ピート(泥炭)を使わない=スモーキーでない」こと。確かに大半はノンピートですが、後述するコネマラのように、あえてピートを効かせた例外もあります。
まず知っておきたい3つのスタイル
- ブレンデッド:モルトとグレーンを混ぜたタイプ。ジェムソンやブッシュミルズなど、最も流通量が多く入門向き。
- シングルポットスチル:発芽させた大麦(モルト)と未発芽の大麦を混ぜ、ポットスチルで蒸留するアイルランド独自のスタイル。オイリーで厚みがあり、スパイシー。
- シングルモルト:一つの蒸留所のモルト原酒だけでつくるタイプ。ブッシュミルズの16年やティーリングなどが手がけます。
最初の一本におすすめ(〜3,000円台)
迷ったら、まずは世界で最も売れているアイリッシュ、ジェムソン オリジナル。ミドルトン蒸留所でつくられるポットスチルとグレーンのブレンドで、クセがなくハイボールにもぴったりです。

北アイルランドのブッシュミルズ オリジナルも定番。1608年の蒸留免許を掲げる歴史ある蒸留所の一本で、軽快でバニラ感のある味わいです。
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