分類解説
Single Pot Still
アイルランド伝統の、麦芽と未麦芽の大麦を混ぜて単式蒸留器で造るスタイル。
シングルポットスチルはアイルランド独自のスタイルで、麦芽にした大麦と、麦芽にしていない(未発芽の)大麦を混ぜ、単一蒸留所の単式蒸留器で造ります。未麦芽大麦がもたらすスパイシーでオイリーな口当たりが最大の特徴です。
19世紀、麦芽に課された税を避けるため、蒸留所が未麦芽の大麦を混ぜて仕込んだことがこのスタイルの起源とされています。節税の工夫から生まれた製法が、結果として独特の厚みある酒質を生み出しました。
20世紀に一度は衰退しましたが、アイリッシュウイスキー全体の復権とともに再び脚光を浴びています。
とろりとした粘性のある口当たりと、青りんごやスパイスを思わせる風味が持ち味。3回蒸留による滑らかさと、未麦芽大麦由来の力強さが同居した独特のバランスを楽しめます。







Green Spot Chateau Leoville Barton
🇮🇪 アイルランド ・ ミドルトン蒸留所 ・ シングルポットスチル ・ NAS ・ 46%
Green Spot Chateau Leoville Barton
🇮🇪 アイルランド ・ ミドルトン蒸留所 ・ シングルポットスチル ・ NAS ・ 46%



ウイスキーの入門書に必ず登場する「世界5大ウイスキー」。だがこの括りは公式の定義ではなく、日本で広まった慣習だという。なぜこの5つが特別なのか、それぞれの個性はどう生まれたのか、そして台湾やインドなど「5大」の外側で起きている変化までを読み解く。

ジェムソンやレッドブレストを口にしたときの、あのなめらかでオイリーな飲み口。同じ大麦の酒なのに、なぜアイリッシュはスコッチと異なる個性を持つのか。「3回蒸留」と「未発芽大麦」という二つの鍵から、その理由を読み解く。

ラベルをよく見ると、同じ酒なのに「whisky」と綴るものと「whiskey」と綴るものがある。この一文字の差はどこから来たのか。ゲール語の「命の水」に始まり、19世紀のアイルランドとスコットランドの対抗心、そしてアメリカへ渡った移民までをたどると、たった一文字に酒の歴史が凝縮されていることが見えてくる。

軽やかでなめらか、が定番のアイリッシュウイスキー。3回蒸留やシングルポットスチルといった特徴を押さえつつ、入門の一本からアイルランドの真髄まで、予算・タイプ別に9本を選び方とあわせて紹介します。