バランタイン ファイネスト vs デュワーズ ホワイトラベル——同じ40%・1,000円台のスコッチ、蜂蜜の出どころが違う二本
スーパーに並ぶ1,000円台のスコッチ二大定番。キーモルト(グレンバーギー・ミルトンダフ/アバフェルディ)と、デュワーズが掲げる「ダブルエイジ」の違いから、ハイボール向き・そのまま向きまで整理する。
スーパーやコンビニの棚に、よく似た顔つきの二本が並んでいる。金色の紋章を掲げたバランタイン ファイネストと、白地に黒い文字のデュワーズ ホワイトラベル。どちらもブレンデッドスコッチで、どちらも度数40%、実勢価格も1,300円前後から1,600円ほど。「ハイボール用に一本」と思って手を伸ばすとき、この二本を前にすると本当に迷う。
この記事では、両者の味を決めているキーモルトと造りの一手間の違いを整理し、ハイボール向き・そのまま飲む向きまで含めて、どちらを選べばいいかを案内する。日本の定番である角瓶との比較はデュワーズ vs 角瓶にまとめているので、「そもそもスコッチか日本のウイスキーか」で迷っている人はそちらから読むといい。
どちらも「酒を売る店」から始まった
意外にも、二つのブランドの出発点はよく似ている。
バランタインは1827年、農家の息子ジョージ・バランタインがエディンバラで開いた小さな食料品店にさかのぼる。客に酒を売るうちにブレンドの道へ進み、1910年に旗艦の「ファイネスト」が生まれた。この物語はバランタインが「完璧なブレンド」と称えられる理由に詳しい。
デュワーズは1846年、スコットランド中部パースでワインとスピリッツを扱う店を開いたジョン・デュワーに始まる。息子トミーが世界を売り歩いて名を広め、1899年には初代マスターブレンダーA.J.キャメロンが「ホワイトラベル」を組み上げた。トミーの行商が日本の棚にまで届いた経緯はデュワーズが日本のハイボールの定番になった話で扱っている。
つまりどちらも、蒸溜所ではなく酒を売る側から生まれたブランドだ。19世紀のスコッチが商店の店先で花開いた事情はこちらのコラムにまとめた。


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